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コラム

ドラッカー

競争相手になり得るもの

顧客が買うものは満足であるという事実から、あらゆる製品とサービスが突然、まったく異なる生産、流通、販売のされ方をしている他産業の製品やサービスと競争関係に置かれる。

P.F.ドラッカー『創造する経営者』

多くの場合、事業において競争相手としてあげられるのが同業他社です。

差別化、さらには独自化の工夫でいかにして同業他社から抜きん出るかは、事業を行う上で必ず考えなければならないことです。

しかし競争相手は同業他社とは限りません。自社の製品やサービスが満たしてくれる事を、全く別のものが満たしてくれる可能性もあるのです。

典型的な事例が次の様な「カメラ」という世界の事例です。

アナログ時代のカメラの競争相手は、他社製のカメラでした。他社より優れたカメラを作る事に意識を集中すればそれで良かったのです。

しかし、使い捨てカメラというものが世の中に出てきた瞬間、これまで共存関係だったフィルムメーカーが競争相手になったのです。

さらに、デジタルカメラができ家電メーカーが競争相手となりました。

そして時代は進み、携帯電話やスマートフォンにカメラが搭載されるようになった事で、デジタルカメラですら市場を奪われてしまいます。

このように、時代の変化がどんどん早くなっている現代、今まで以上に広い視野で製品やサービスを見る必要があります。

競争相手は同業他社とはかぎらない

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