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従業員の離職を防ぐには4

採用がますます困難になる中、今いる従業員の離職を防ぐことも重要です。
とある調査の退職理由ベスト5を元に、全5回で離職を防ぐためのポイントをお伝えします。
今回は退職理由4位の「人間関係が悪かったから」への対応を取り上げます。

組織特有の人間関係

人間関係というと様々な場面があります。

友達、家族、恋人、夫婦などの様々な関係性。
会社、学校、町内会、議会などの様々な場所。

会社組織において人間関係を語るとき、組織特有の人間関係について知る必要があります。
人間関係と言うとまず対人能力やスキルを思い浮かべることが多いのではないでしょうか。
しかし、P.F.ドラッカーは著書『経営者の条件』で次の様に書いています。

「対人関係の能力をもつことによってよい人間関係がもてるわけではない自らの仕事や他との関係において、貢献に焦点を合わせることによってよい人間関係がもてる。そうして人間関係が生産的となる。生産的であることが、よい人間関係の唯一の定義である。」

対人関係の能力よりも大切なことがあり、それは「貢献に焦点を合わせる」ことだと言います。

貢献に焦点を合わせる

組織内で人間関係がおかしくなる理由は様々ですが、よく目にするケースとして、「見ている方向」が違うということです。
例えば、立場の違うAさんとBさんが互いに「自分の利益」のためにコミュニケーションを取るとどうなるでしょうか。
両者の利益が一致すれば問題無いかもしれませんが、対立する場合には不和が起こります。
部署Aと部署Bでも同様のことが起こります。

ここで重要な思考が「貢献に焦点を合わせる」です。
自分や自部署ではなく、会社全体の利益(正確には成果)に焦点を合わせて、物事を議論したり意思決定したりするのです。
こうすることで、両者の目線が「会社の成果」という同じ方向を向きます。
対立が起こったとしてもそれは感情的なものではなく、どうすれば会社の成果につながるかという建設的な対立になります。

コミュニケーションを増やす

組織の人間関係においてコミュニケーションはとても重要だと言うことは周知のことかと思います。
ただし、単純に量を増やせばいいと言うことでは無く、コミュニケーションの質も重要になってきます。

つまり、「何を」コミュニケーションすればいいかということです。

例えば、もっともコミュニケーションすべきことは、

  • ミッションは何か
  • 組織の成果は何か
  • 組織がメンバーに期待することは何か
  • メンバーができることは何か

です。

これらのことは繰り返し繰り返しコミュニケーションしましょう。

以上、組織において人間関係をよくする際に、一般的には対人関係の能力向上や、懇親目的の催しなどが行なわれます。
もちろんそれらも重要ですが、まずは組織として成果をあげることの方が優先です。

まずは組織の成果を明確にし、メンバーが組織の成果に貢献できる土台を作りましょう。

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