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コラム

組織作り

従業員の離職を防ぐには5

採用がますます困難になる中、今いる従業員の離職を防ぐことも重要です。
とある調査の退職理由ベスト5を元に、全5回で離職を防ぐためのポイントをお伝えします。
今回は退職理由5位の「評価・人事制度に不満があったから」への対応を取り上げます。

人事制度の目的

アンケート回答者は、なぜ不満を持ったのでしょうか。

人事制度に対する不満に関してよく相談を受けるのは、自分のことを正当に評価してもらえていない、公平性に疑問を感じる、がんばっているのに給与が上がらない等といったものがあります。

そして多くの場合、これらの不満は、人事制の目的を間違って運用しているということが一番の原因です。

人事制度の目的とは何なのでしょうか。

一般的に人事制度の目的として次の4つがあげられます。

  • 適切な処遇
  • 動機づけ
  • 業績向上
  • 人材育成

4つの目的の関係

人事制度の4つの目的のうち、最も重要なものをあげるとしたらどれだと思いますか。

また、これから人事制度を構築しようとする会社が、その目的としてあげるのはどれだと思いますか。

多くの場合、適切な処遇をあげる会社が多いようです。

しかし、この適切な処遇を最優先の目的にしてしまうと、残念ながら人事制度への不満を生んでしまいます。様々な価値観の人間が集まる組織で、誰もが納得する公平で適切な処遇というものを追求するのはかなりハードルが高く、投入したエネルギーに対して望ましい結果は返ってきません。

公平にしようとすればするほど、不公平が目立ってしまうという矛盾にぶつかります。

さらに、一般的に適切な処遇をすれば動機づけにつながるという考え方がありますが、これも間違いとは言わないまでも、少々危険な考え方です。

本当の動機づけは別のところから来るものです。

弊社が提供する傍楽式人事制度では、4つの目的のうち、企業にとって大切な人材育成業績向上を優先的な目的としています。

人事制度は後回しにされる

仕事というものは緊急度と重要度で4つに分類されます。

一般的に日々こなしている業務は緊急度の高いものです。

緊急度が高く重要度が高いなら問題ないのですが、緊急度が高いけど実は重要度が低い仕事にも時間を奪われている現実があり、同時に多くの人が緊急度が高い仕事だけで、自分の時間を全て奪われます。

そうなると本来やるべき、緊急度は低いが重要度が高い仕事にあてる時間はありません。

人事制度はまさにこの位置にある仕事です。

そのような状況で効果性の高い人事制度を運用するには、人事制度をルーチンワークにする必要があります。

効果的な人事制度で離職を防ぐことは可能

効果的な人事制度を運用することで、人事制度が離職の理由ではなく、その会社に残る理由にもなり得ます。

さらに、効果的な人事制度はこれまで紹介した、離職理由の1位~4位の対策にもなります。正しい目的で人事制度をルーチンワーク化し、強い組織を作りましょう。

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