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コラム

組織作り

従業員のモチベーションのために必要なたった1つのこと

従業員の働くモチベーションを上げて生産性を向上させたり、離職を防止したりすることは、全ての会社の共通の課題といってもよいのではないでしょうか。

モチベーションを上げるために、各社様々な取り組みをされているかと思います。

しかし、従業員のモチベーション向上のために必要なことは突き詰めると1つに行きつきます。それはいったいなんでしょうか。

モチベーション向上のために最も必要なこと

それは、マネジメントを機能させることです。

すみません、たった1つのことがマネジメントを機能させるという大きなことでがっかりした方もいらっしゃるかと思いますが、もう少しお付き合いください。

モチベーションに関して内発的動機付けが大切だということを以前の記事でご紹介しました。

マネジメントを正しく機能させると、内発的動機付けに必要な自己決定感と自己有能感を効果的に感じてもらうことができます。特に、自己有能感に関してはマネジメントの正統性としてドラッカー教授が示した言葉が本質を突いているのです。

マネジメントの正統性

ドラッカー教授は著書『マネジメント〈下〉』でマネジメントの正統性を次の様な言葉で表現しています。

私的な強みは公益となる

組織で働く一人ひとりの強みが、組織内の仕事を通して公益、つまり社会の役に立っている状態がマネジメントが正しく機能している状態ということです。

あなたの会社の従業員の日々の仕事は公益となっているでしょうか。

また、従業員は自分のやっている仕事が公益となっていることを実感しているでしょうか。

モチベーション向上のための様々なテクニックも必要ですが、根幹となるのは他者への貢献感です。従業員一人ひとりの仕事が滞りなく公益になる状態を作り、加えて従業員一人ひとりが自分の仕事が公益につながっている事を実感できる状態を作れば、モチベーションの問題は自ずと解決します。

マネジメントを機能させるには

では、実際にマネジメントを機能させるにはどうすれば良いのでしょうか。

これに関しては冒頭にも書いたとおりとても大きな取り組みになります。

例えば、そもそも自社は何のために存在するのかをミッションという形で表現し、そのための具体的な取り組みとして事業を定義し、マーケティングやイノベーションを通して顧客の創造をして行く必要があります。

さらに、事業を動かすために仕事の設計を行い、適切な人員配置が必要です。

その先に、個人個人が求められる仕事をこなせるような取り組みが必要です。

上記の様に、事業のマネジメント、仕事のマネジメント、人のマネジメント、セルフマネジメントと整えていくことでマネジメント全体が機能するようになります。

さらに、上記の各マネジメントの機能をサポートするために様々な仕組みが必要です。例えば人事評価制度は仕事のマネジメント、人のマネジメント、セルフマネジメントをサポートしてくれる効果的なツールです。

さらに言うと、採用活動もマネジメントを機能させるために重要となります。

自社のマネジメントを効果的に機能させるために、入り口の段階で適正な人材を採用できるか、逆に自社にあわない人材を採用してしまうことを防げるかはその後の取り組みに大きな影響を与えるでしょう。

何から取り組むか

マネジメントを機能させるために、まずは何から手をつければいいのでしょうか。

これに関しては、会社によって様々です。そのため、まずは自社の今の状態を観察、診断、分析し、何から取り組むのが良いのか見極めましょう。

現状分析の方法に関してはまた別の機会にお伝えします。直ぐに知りたいという方はいつでもお問い合わせください。

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