以前の記事で、事業の定義について取り上げました。

事業の定義を明確にすること、また定期的見直すことが重要なのですが、御社の事業に特徴は有りますか？

特徴のない事業は市場から必要とされにくい、またそもそも認知されにくいものです。

ドラッカー教授は著書『創造する経営者』で次の様に書いています。

利益とは、意味ある分野において、独自の貢献あるいは少なくとも差別化された貢献を行うことによって得る報酬である。そして、何が意味ある分野かは市場と顧客が決定する。すなわち利益は、市場が価値ありとし、進んで対価を支払うものを供給することによってのみ得られることができる。

P.F.ドラッカー『創造する経営者』

ポイントは独自の貢献。あなたの会社の事業に独自性はありますか？同業他社と比べたとき、どんな特徴が有ると言えるでしょうか。

何で特徴を出すのか

独自の貢献をするために、何で差をつけるのか、ここでも事業の定義である「知識を経済価値に転換するプロセス」を元に考えることができます。

例えば次の様な点が上げられます。

知識

• 商品やサービスの機能や質など
• 価格
• 商品イメージやブランドイメージ

プロセス

• 提供方法（届ける範囲、数量、対応時間、買いやすさなど）

経済価値

• 顧客の体験
• 価値イメージ

これらの中から、特徴があるもの、また特徴を付加できそうなものを選び磨き上げることで、事業の独自性が育っていきます。

お客様を増やした、もっとたくさん売りたいという思いから、万人に向けた商品設計や発信をしてしまいがちですが、そもそも万人受けするサービスというものは存在しません。