このコラムは傍楽通信2015年9月号の記事をリライトしたものです
なんとなく仕事をこなす。なんとなく会議に出席する。なんとなく研修を受ける。そんな経験はありませんか。同じ時間を使っているはずなのに、ある人は大きな成果をあげ、ある人は何も得られない。この差はいったいどこから生まれるのでしょうか。
インプットとアウトプットを意識していますか
どんなことをやるにしても、そこにはインプットとアウトプットが必ず存在します。しかし、多くの場合、このことを意識できていません。意識していないから、同じ行動をしても成果に差が出るのです。
では、なぜインプットとアウトプットを意識する必要があるのでしょうか。それは、意識することで行動の意味が変わるからです。同じ研修を受けても、同じ会議に出ても、何のためにやっているのか、何を得るべきなのかを明確にしている人とそうでない人では、得られるものがまったく違います。
経営者の皆さんは、インプットとアウトプットを意識することで、そもそもやる必要があるのかということから判断できます。また、従業員の皆さんは、会社に言われたからやるといった自分の自由意志ではない行動が少なからずあるでしょう。そんな場合も、インプットとアウトプットを意識することでその時間を無駄にせずにすみます。
研修を例に考えるアウトプット
では、企業研修を例にとってインプットとアウトプットを考えてみましょう。
まずはアウトプットからです。研修のアウトプットは、その研修の目的や求める成果に起因します。なんのための研修なのか。コミュニケーション能力の向上なのか、接客の向上なのか、マネジメント能力の向上なのか。研修をやる目的は様々です(社員教育で成果をあげるための目的設定については、こちらの記事も合わせてお読みください)。
また、目的から導き出される成果は何かを明確にすることも大切です。目的を達成するため、あるいは目的が達成されたと判断するために得るべきものは何か。これらが明確になると、具体的な行動がイメージしやすくなります。研修で学んだことを成果につなげるためにどう行動していくのか。この行動こそが直接のアウトプットです。
研修を例に考えるインプット
次はインプットです。研修のインプットはなんでしょうか。
まずは研修の内容です。講師が話したことが直接のアウトプットである行動につながりますので、最も大切なインプットです。しかし、それだけではありません。
例えば時間です。研修を受けるためにその場にいる時間、これも重要なインプットです。限られた時間という資源を投入してその研修を受けているわけです。また、講師の時間も同様ではないでしょうか。講師が時間を投入してこの場で話してくれているからこそ、私たち聞く側も情報を得られます。
さらに、会社が払ってくれている費用も忘れてはいけないインプットです。これ以外にもたくさんのインプットがあるのではないでしょうか。このように様々なインプットをもとに研修は成立しています。
日々の仕事に活かす
さて、企業研修を例にインプットとアウトプットを考えてみましたが、これはすべての仕事において言えることです。なんとなくその仕事をこなす、なんとなくその時間を過ごすのではなく、どんな資源が投入されていて、どんな目的と成果のためにやっているのかを意識してください。そうすると、その仕事の質は劇的に向上します。
では、明日から何をすればよいのでしょうか。以下の問いを自分に投げかけてみてください。
- この仕事の目的は何か?
- どんな成果を求められているのか?
- どんな資源(時間、費用、人など)が投入されているのか?
- 具体的にどう行動すれば成果につながるのか?
意識することに慣れるまでは、具体的に書き出してみるのもおすすめです。ぜひ日々の仕事でインプットとアウトプットを意識するようにしてください。ワークシートもご用意できますので、ご興味ある方はお問い合わせください。
