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【マネジメント入門⑫】マネジメントが正しく機能している状態とは

ドラッカーマネジメントに興味があるけど何から手をつけていいかわからない人のための連載「マネジメント入門」、最終回の12回目はマネジメントが機能している状態とは果たしてどのような状態なのかを取り上げます。

前回の記事で、ドラッカー教授は自立した組織が高度の成果をあげるためにマネジメントを体系化したということをお伝えしました。

では、組織においてマネジメントが正しく機能している状態とはどのような状態なのでしょうか。

『マネジメント<下>』最後の章にて

ドラッカー教授は、1000ページにも及ぶマネジメントの集大成、『マネジメント<上><中><下>』の『マネジメント<下>』にある最後の章、結論という章で次に様に書いています。

社会的な目的を達成するための手段としての組織の発明は、人類の歴史にとって一万年前の労働の分化に匹敵する重要さをもつ。組織の基盤となる原理は、「私的な悪徳は公益となる」ではない。「私的な強みは公益となる」である。これが、マネジメントの正統性の根拠である。マネジメントの権限の基盤となりうる正統性である。

P.F.ドラッカー『マネジメント<下>』

イギリスの評論家マンデヴィルの『蜂に寓話』に書かれている「私的な悪徳は公益となる」を引用し、マネジメントの正統性の根拠は「私的な強みは公益となる」であると書いています。

この言葉こそがマネジメントが正しく機能している状態を表していると言えます。

私的な強みは公益となる

私的な強みとは何でしょうか。ドラッカー教授は同書で、「マネジメントを自立した存在とすること、すなわち私的なものとすることは、社会にとって必要不可欠のことである。」と書いています。前述の通り、ドラッカー教授は組織が自立し成果をあげることが必要と考えていました。この状態が、組織が誰のものでもない私的なものだということを表しています。制御されず制御しえず、専制的たらざるをえない存在としての中央の政治権力の僕ではないという意味において私的な存在だと言っています。

しかし同時に、組織が社会において特定の使命を果たすものであるということは、公的な存在でもあります。つまり、私的な存在である組織の強みが特定の使命を果たすことで公益になる状態がマネジメントが正しく機能している状態と言えます。

ただし、組織はあくまで器であり道具です。実態はそこに属して働く人です。ここで再び体系図を見てみましょう。

組織はそこに属して働く人の集まりと捉えたとき、私的な強みはその働く人一人ひとりの固有の強みとも言えます。一人ひとりの強みが仕事を通して公益につながる状態、体系図で言うところの個人➡組織➡社会という流れがよどみなく流れている状態こそがマネジメントが正しく機能している状態とも言えます。

いかがでしょうか。あなたの組織では、属している人一人ひとりの強みが社会の役に立つような状態を作れていますか?

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