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コラム

組織作り

職場の人間関係をよくするためにすぐにできること~生産性向上と離職率低下のヒント④~

多くの会社が抱える課題、生産性の向上と離職率の低下。これに関する9つの質問を以下の記事で取り上げました。

今回は4つめの質問「社員は上司や同僚と良好な人間関係を築けていますか?」を深掘りします。

この問いは仕事を遂行する際の人間関係を問うもので、ワーク・エンゲージメントの指標のひとつです。ワーク・エンゲージメントは主体的に仕事に取り組んでいる心理状態のことを言います。自分の仕事にやりがいを感じているか、誇りを持って仕事をしているか、言われたことだけやるのでは無く主体的に考えてやっているかなど、自分の仕事そのものに対する姿勢とも言えます。

加えて、人間関係は以下の2つの指標に細分できます。

  • 上司との人間関係
  • 仕事仲間との人間関係

上司との関係

上司と良好な関係が築けているかを表します。上司との関係が低いときは、上司と十分に話す機会が無い、あるいは話しているけどコミュニケーションの方法に問題があって信頼関係が構築できていない可能性があります。

上司との関係が低い時の対応

まずは話す機会があるかどうかを確認しましょう。具体的にどのように話す機会を設けるかは後述の共通してできる取り組みを参照ください。上下特有の取り組みとしてはやはり定期面談がおすすめです。人事評価制度導入に伴い、定期面談をやっていただいたお客様のほぼすべてから、面談をやるようになって良かったという感想をいただきます。次にコミュニケーションの方法に問題が無いかを確認します。上から下へのコミュニケーションはトレーニングが必要な面が多々あります。各種研修や自己開発を通して訓練する必要があります。

仕事仲間との人間関係

上司以外の仕事仲間、主に横の関係において良好な関係を築けているかをを表します。仕事仲間との人間関係が低いときは、お互い十分居話す機会が無い、あるいは相互理解が足りていないことが考えられます。

仕事仲間との関係が低い時の対応

上司との関係同様、話す機会の有無を確認しましょう。また、相互理解においても後述します。

すぐに取り組める人間関係をよくする取り組み

挨拶と雑談をする

まずは基本的なところで、挨拶ができているでしょうか。

しっかりと相手に届く声量で、顔をみて、笑顔でできているでしょうか。

子どもの頃に教えられて当たり前のように感じる挨拶も、大人の世界では意外とできていないものです。まずはコミュニケーションのスタートラインとして挨拶の定着が効果的です。

挨拶の次に雑談です。一定量の雑談がある職場の方が生産性がいいという研究結果もあるようです。雑談を通して自己開示し、お互いを知ることで良好な人間関係につながります。特に上下の関係の場合、自己開示は上司から率先してやりましょう。

強み・仕事の仕方・価値観を知る

生産性の高い良好な人間関係を築くために必ず必要なことが相互理解です。

では、お互いの何を理解すればいいのでしょうか。それが強み・仕事の仕方・価値観です。これに関しては以前に書いた以下の記事をご参照ください。

まずは3つのうち最も手軽にできる価値観を知るためのワークをおすすめします。何種類か価値観ワークのやり方がありますのでご興味ある方はお気軽にお問い合わせください。

自己開示を伴うワークを定期的に実施する

前述の通り、人間関係を築くためには自己開示が重要な要素です。

そのため、定期的に自己開示を伴うワークを実施している企業もあります。簡単にできるアイスブレーク的なもの、プレゼン形式のもの、前述の価値観ワーク、他社紹介ワーク、人生グラフなどなど、様々なワークがあります。

実務に直結しないことに時間を割くのは最初は勇気がいるかもしれませんが効果は確実にありますので是非やってみてください。

目的を明確にし共有する

一つの目的に向かって進んでいる組織の人間関係は良好なことが多いです。もちろん衝突はありますが、それはあくまで目的達成のための建設的な衝突であって、お互いを批判するようなものではありません。

そのためにも、会社であればミッション、成果、会社目標、チームであればチームの役割や成果、目標など、共通の方向を見ることができる状態にすることが必要です。

【参考】エンゲージメントとは

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