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二つの信頼

何気なく使う「信頼」という言葉。

この「信頼」という言葉は使う場面によって二つに分類できることにお気づきでしょうか。

例えば次の様な場面ではどうでしょうか。

以前に治療した歯が痛み出した。高額の治療費を出して完全に治ったと思ったのに腹が立つ。あの医者は信頼出来ない。

さらに次の様な場面ではどうでしょうか。

娘が婚約者を連れてきた。誠実で信頼出来そうな人物だったので安心した。

この二つの場面での「信頼」。それぞれ意味合いが違うことにお気づきでしょうか。

実は信頼は次に様な二つの意味があります。

能力に対する期待

社会関係や社会制度の中で出会う相手が、役割を遂行する能力を保っているという期待を意味します。

つまり相手に能力があるかどうかです。

意図に対する期待

相互作用の相手が信託された責務と責任を果たすこと、またそのためには、場合によっては自分の利益よりも他者の利益を尊重しなくてはならないという義務を果たすことに対する期待。

難しい言い方ですが、簡単に言うと相手にやる気があるかどうかです。

 

このことがわかると、相手に信頼してほしいときどちらが重要かを意識することによって相手の信頼を得ることが楽になります。

例えば、弁護士が顧客から信頼関係を得ようとするとき、ひたすら自分のやる気や誠実さを説明してもほとんどの場合、説得力に欠けるでしょう。この場合は能力に対する期待を満たすために、実績等をアピールした方が良いのです。

 

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