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人材育成

日本が素晴らしい国になる条件~小林一三のことば~

小林一三という人をご存じですか?

様々な場所でセミナーや講演をさせていただくとき、小林一三氏の名前を出させていただきます。しかし残念ながら一般の方はほとんど知らず、経営者層でチラホラと知られているという印象です。

小林一三氏は阪急電鉄の創業者であり、宝塚歌劇団を生んだ昭和の経営者でした。今では当たり前の仕組み、例えばデパートの最上階に飲食店を配置したり、家を分割で購入する(住宅ローン)だったりと、様々なアイデアを生み出しました。

そんな小林一三氏が晩年、東宝のパーティで話した言葉を紹介したいと思います。

私はね
これからの日本というものをいろいろ考えておるわけです。
専門家の話も聞き、研究もし、
この国は素晴らしい国になるという結論をもっております。
ただ…
ただ、そうなるには一つ条件があるんです。
それはね。
皆さんが全員、働くことです。
働くというのはね。
働くというのは、本来とても楽しいことなんです。
夢を描いてね、知恵を絞る、努力をする。
そのはてに笑ってくれる人がいる。
そしてその対価として報酬がついてくる。
これがね、楽しい。
いやもう、実に楽しいことなんですよ。
自分の人生がここにあると感じることが出来る。

~~回想~~
「真の一等国とはこの国に生まれて良かったと思える国。
お前は、真の一等国に必要なものは何だと思う。」
「努力が報われることじゃないですかね。
報われる社会であることが必要なんじゃないかと」
~~~~~

努力はね、絶対に報われなきゃいけません。
報われるとうれしいでしょう?
立場が変わったら今度は報いようとするでしょう?
そういう循環をもつ社会は頼もしいことになると思うんです。
皆さんは知らないでしょうね。
働いても働いても報われない、
そんな時代が長く続いてしまいましたからね。
ですが、皆さんはとにもかくにも、
生き抜いてここに居る。
生き抜いて今、
ここに居ることが出来る。
ここまで、今日まで来られたのだから。
きっと遠くない未来、
この国は、頼りがいのある国になります。
この国で働くことが誇りであり、徳であり、
物心両面に報われることが、最も多い国になると思います。
皆さんなら必ず出来る。
そう期待しています。

NHK「経世済民の男 小林一三」より

上記は過去にNHKで放送されたドラマのセリフを書き出したもので、あくまでフィクションです。しかし、完全に作り話かというとそうではなく、実際に小林一三氏は1956年12月29日に東宝のパーティーでスピーチをしており、このセリフに通じる内容のことを話したそうです。

さて、このドラマのスピーチを読んでどのように感じましたか?

働くことの本質を見事に表現してくれているのではないでしょうか。このスピーチを読み返すたびに、働くを傍楽にという弊社のミッションはやはり間違っていないんだと勇気をもらえる様な気がします。

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